実は、2007年の後半からノドが乾く、トイレが近い、体重が激減するという症状が現われ、案の定、血液検査をすると糖尿病の指標となるヘモグロビンA1cの値が9.8(2007/12月末)、つまりはしっかり糖尿病でした。医師から運動を勧められたが、どうも性分で何の目的もなく運動する気になれない。そこで思いついたのが、趣味で集めていた明治・大正・昭和初期の絵はがきに写っている風景と全く同じ視点を探し出して写真を撮影するため、東京中を自転車で走り回ろうという企てでした。自宅の亀戸から自転車で往復すると、向島なら30分、上野なら50分、芝なら一時間50分程度かかります。運動にはもってこい! この運動療法と、毎日の食事の材料(個々の肉や野菜の)をすべてグラム単位で量り、カロリー・糖質を算出し厳密に食事制限した結果、薬を服用することなくなんとか、ヘモグロビンA1cの値が12月末9.8→2月初め6.8→3月末5.7となりました。すべての人に同じ効果が出るとは限りませんが、「東京散歩」が運動になるのは確かかもしれません。